各駅停車〜本日はあなたの駅へ停車します

ダイキ・太壱・シャケの三人で運営しています。雑記ブログです。

『悲しかった日の あなたを抱きしめにゆく』 「タイムマシン/Aqua Timez」を独自に曲解釈。

 

 はじめに

こんにちわ。太壱です。

今回は曲解釈をしていきます。

 

あくまで、私個人の解釈になりますのでご理解の程宜しくお願いします。

 

ちなみに、自分自身は置かれている状況下などによってよく歌詞の意味や曲の見方が変わります笑

 

同じ場所なのに昨日までの景色が、今日は違って見える。

同じ場所なのに、あなたから見えてる景色は僕とはきっと違う。

 

そんな音楽にいつも魅せられてるんです。

 

「共通の正解なんてなくていい。

正解という名の通過点が、いまのあなたの解釈。」

 

今日は、Aqua Timez「タイムマシン」という楽曲に触れていきます。

 

Aqua Timez「タイムマシン」歌詞

 

作詞:太志

作曲:太志

 

あなたを好きになってよかった 永遠などなくても

無数の枝分かれの中で ひとつを 選んだ

 

誰にも座られたことのない 椅子のように佇み

運命に吸い寄せられるように あなたと キスをした

 

違う窓から 見た同じ月 醒めない夢を見ただけさ

地に足の着いた 妄想なんていらない みんなでそう 愛に狂ったように

 

hello hello 世界は美しい hello hello 愛しくて苦しい

hello hello 夢を見せてくれ いつかの明日に死んでしまう僕らに

 

一緒に星空を吸い込んだ 二人同時に目を閉じて

未来なんて欲しくないから お願い 今だけ

 

同じ窓から 見た違う月 別々の明日を見ていただけさ

痛みとともに 輝いたままで そのままそこにいて

 

hello hello 思い出の中で hello hello 巡り逢い続ける

hello hello 夢を見せてくれ いつかの明日に死んでしまう僕らに

hello hello good bye してもまた hello hello 巡り逢い続ける

hello hello 悲しかった日の あなたを抱きしめにゆく 何度だって

hello hello

 

Aqua Timez「タイムマシン」 の概要

 

この楽曲は、Aqua Timezにとってのラストアルバム「二重螺旋のまさゆめ」に収録された一曲になります。

ボーカルの太志はこのアルバムを完成させる過程で『解散』を意識していくようになっていったと言っていました。

この楽曲も「Aqua Timez」のメンバーの関係性を歌い上げているとも見れる歌詞になっています。

 

Aqua Timez「タイムマシン」の曲解釈

〝あなたを好きになってよかった 永遠などなくても

無数の枝分かれの中で ひとつを 選んだ〟

 

冒頭から、素敵な歌詞です。

どんな出会いも(若しくは別れ)、自分の意志で互いが選択をし合い巡り合わせた。

「生物に永遠は与えられていない」とわかっていても、現実味が帯びていない心境のなかで

きっと、誰もが永遠ではないからこその

原動力が時に芽生えるのだと思います。

 

 

〝誰にも座られたことのない 椅子のように佇み

運命に吸い寄せられるように あなたと キスをした〟

 

ここの歌詞で注目したいのは、

「運命に吸い寄せられるようにの部分ではないでしょうか。

運命ではないのです。運命のように吸い寄せられる。

前述で「自分の意志で互いが選択をし合っている」と言いましたが、

主人公にとっては「いつもしゃがみ込んでばかりいた僕にあなたがキスをしてくれた」と感じ取っています。

(実際は、主人公自身もキスを拒むことはしなかった。)

ちなみに、ここでの「キス」は心を通わせるということを表現していると考えられます。(一種のメタファーですね。)

 

 

〝違う窓から 見た同じ月 醒めない夢を見ただけさ

地に足の着いた 妄想なんていらない みんなでそう 愛に狂ったように〟

 

そして一番のサビです。

「違う窓から 見た同じ月」

現実には、月はひとつしかありませんよね。

その月を違う窓から見ていたという回想を、

「醒めない夢(≒現実)」と表現しています。

空想ではない現実を共に生きていたあなたとは、

現実では会うことができないことを意味しています。

とても切ないですね。。

「地に足の着いた妄想なんていらない」←個人的に一番好きな歌詞です

妄想は、現実ではありえないものでいいと謳っています。

つまりは、「あなた」と夢のなかで逢いたいということですね。

「みんなでそう 愛に狂ったように」

ここで「みんな」という表現が出てきます。

みんなというのは、「ファン」を表しているかと思います。

冷静ではいられず愛に狂っていたライブのように、地に足をつけなくていい。

(この歌は一つの物語を歌っているだけではなく、物語の共有でもあるんですね。)

 

 

〝hello hello 世界は美しい hello hello 愛しくて苦しい

hello hello 夢を見せてくれ いつかの明日に死んでしまう僕らに〟

 

あなたがいなくなったいまも、世界(現実)は美しいけれど、夢を見ていたい(あなたと巡り逢いたい)。

 

 

〝一緒に星空を吸い込んだ 二人同時に目を閉じて

未来なんて欲しくないから お願い 今だけ〟

 

別れの思い出を回想している歌詞です。

「未来なんて欲しくないから」

ここの歌詞は、この楽曲が収録されているアルバムのリード曲「未来少女」にも

使われています。

個人的には、「未来少女」と「タイムマシン」はつながりがあると感じています。

「未来少女」の曲解釈も、機会があればしたいと思います。

よくボーカルの太志はライブで「AquaTimezずっと続けてく」とおっしゃっていました。

未来を欲しがるのではなく、いまこの一瞬が生きる意味だと考えるようになったことがわかります。

 

 

〝同じ窓から 見た違う月 別々の明日を見ていただけさ

痛みとともに 輝いたままで そのままそこにいて〟

 

2番のサビです。1番のサビとの対比にもなっています。

「同じ窓から 見た違う月」

別れて時間がたった今、前述の別れのシーンを1番サビとの対比(夜に見た月の見え方が変わっています)として謳っています。

「別々の明日を見ていただけさ」

互いに、互いの明日を見ていただけ

もう二度と、同じ月を見ることができないこともこの歌詞から解釈することができます。

「痛みとともに 輝いたままで そのままそこにいて」

心の痛みとともに、心のなかに居続けてほしいと願っています。

 

〝hello hello 思い出の中で hello hello 巡り逢い続ける

hello hello 夢を見せてくれ いつかの明日に死んでしまう僕らに

hello hello good bye してもまた hello hello 巡り逢い続ける

hello hello 悲しかった日の あなたを抱きしめにゆく 何度だって

hello hello〟

 

そして、ラストスパートです。

夢(=思い出)から醒めても、またあなたに逢いに行く。

悲しかった日の あなたを抱きしめにゆく 何度だって

最後の歌詞の締め括りが、この物語の全体像をさらに立体的にしていきます。

今までの思い出は、「悲しかった日」だったということです。つまりは別れの日。

あなたにとっても「悲しかった日」に逢いに行く。

ただの思い出話なんかじゃないんですよね。

別れた人との思い出を思い出すのは、自然と楽しかった瞬間だったりもすると思うんです。

この曲では、思い出は夢のなかに確かに存在していて、「あなたもどこかで同じ空想に更けていてほしい」という願いも込められているんじゃないかなって思ったりもします。

 

 

まとめ

意外と長くなってしまいましたが、この曲で私が感じたことは以下の2点です。

思い出は何度でも振り返っていい。時には立ち止まってみてもいい。きっと人は、また何度でも立ち上がり歩み始める。

「タイムマシンは現実の世界を変えるためのものでも、未来を知るものでもない。思い出のなかで、何度も、大切に巡り逢うもの。」 (これも未来少女と因果関係があると解釈しています。)

 

最後までお読み頂きありがとうございます!

では、この辺で^^

 

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